理想の表情が引き出せない……ワンランク上の人物撮影を目指す人へ

人物撮影というジャンルを続けたとき、ふとぶち当たる壁があるかと思われます。思った通りの表情が引き出せない……。リクエスト通りの表情を作ってくれてはいるけど何か違う……。人物撮影が、いかに奥深いものか知らされる瞬間でしょう。ではいったい、どのようにすれば理想の表情を撮影することができるのでしょうか?

・カメラマンの真価を問う人物写真の表情

表情には、もちろん被写体となる人物の性格というものも反映されます。プロモデルでないアマチュア、もしくは素人の場合は、自在に表情を操ることなどそうそうできません。恥ずかしがりである、普段から気持ちは顔に出ないタイプである、緊張しやすい……などなど、表情を引き出しにくい性格の被写体も事実多いです。

ですが、それでもなお理想の表情を引き出すのがカメラマンです。効果的なテクニックを駆使することで、写真に映える魅力的な表情を浮かべてもらうことも可能になってきます。ポイントを押さえて、理想の写真を目指してください。

・カメラマンたる所作で

被写体の見栄えを高めようとする中で、自分の姿は関係ないように思えるかもしれませんが、決してそうでもありません。被写体はあなたに撮られているわけですから、ちょっとした所作ひとつでもモチベーションは左右されるものです。そしてより良い表情を引き出したいと考えるなら、ぜひ「カメラマンたる所作」を意識してください。

脚をほどよく開き、両手でしっかりとカメラを構え、肘に角度を持たせる……。言葉で説明するのは難しいですが、つまり、誰もが想像できるような”かっこいいプロカメラマン”の姿をイメージするといった具合です。そうすることにより、あなたが中級者でも、さらには初級者であっても、被写体に安心感や期待感を与えることができます。最初恥ずかしがっていた被写体が、徐々に落ち着き始め、そして自信の漂う表情やポージングを魅せてくれる……!そんなケースも少なくありません。まずは一度、形から工夫してみてはいかがでしょう。

・積極的にコミュニケーションをとろう

アーティストたるもの、クールで寡黙にあるべし。そんなイメージを持っているなら、良い表情を引き出せるカメラマンにはなかなか近づけないかもしれません。もちろん、アーティスティックな写真を撮るクリエイター路線のフォトグラファーなら、それでも良いでしょう。ですが、いち「カメラマン」という位置づけで魅力ある表情を引き出したいなら、ぜひ積極的にコミュニケーションをとってみてください。

単純な会話でも、構いません。楽しく和やかな話をして、自然な表情を引き出しましょう。もし会話が苦手でも、心配する必要はありません。カメラを構えて積極的にコミュニケーションをとろうとする姿に、被写体もまた「自然な表情を求められている」と察して協力してくれるようになるからです。ただ、協力的になってもらう上でも、やはりリラックスしてもらうことが欠かせません。次項で紹介する、安心させられる、そして自信をもってもらえるような会話を意識するべきです。

・基本はとにかく褒める!

自信を持ってもらえる会話、それは何より「とにかく褒める」に尽きます。言葉は悪いですが、褒められて嫌な気になるという人はそうそういません。さらにそれが、自身でも密かに魅力であると自覚している部分ともなれば、なお良いでしょう。自分の魅力に気づいてもらえるというのは、何とも嬉しく感じられるものです。あまり見栄えしないタイプの人であっても、ファインダー越しに魅力ある部分を探し出して、ピックアップして伝えてみてください。まったく魅力がない人なんて、この世に存在しませんからね!

これこそ、人物カメラマンの腕の見せ所でもあります。魅力に気づいてくれるということは、自分を良い風に撮ってくれるホンモノのカメラマンに違いない……。そんな意識から、さらにリラックスして、心からの豊かな表情を浮かべてくれるはずです。

・まとめ

機材やテクニックが上達して、写真自体はクオリティが高い、にもかかわらず表情がいまいちともなれば、少し悲しい印象も感じられてきますよね。そんなときは、一旦技術面へのこだわりから離れて、被写体との向き合い方を意識してみてください。表情を引き出す、それもまたカメラマンの大きな仕事のひとつです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です