無難な風景写真を抜け出せないなら”上級構図テク”を意識しよう

一眼レフやその他カメラツールを初めて手にしたとき、多くの人が最初に撮るのは、身近な風景ではないでしょうか。気兼ねなく、またお金をかけず手軽に撮ることができます。そしてだんだんこだわりが芽生えてくると、動物や人物、さらには絶景スポットなどにも目を向け始める……といった流れでしょう。そこまでいくと、写真のさらなる奥深みや上質な機材、技術面などにも興味が湧き、カメラはただの記録ツールでなく、いち作品制作のための道具へと変化してきます。ようこそ魅惑のカメラの世界へ……といったところですね!

ですが、それなりに経験を重ねても、なぜか一番身近で撮りやすかったはずの身近な風景だけはいまいち上達しない……といった状況に陥ることがあります。経験を重ねた中級者クラスなら、ある程度構図や設定にもこだわれるはず。ですが、それでもなおといったケースが少なくありません。なぜか、無難な作品になりがちなんですよね。今回は、そんな状況を打破できるような、上級構図テクニックについてご紹介します。

・いまや素人もテクニックを駆使する時代

何となく知っている構図テクニックを駆使しても、ありがちな写真にしかならない……。その原因は、もしかするとテクニックのレベルにあるのかもしれません。デジカメやスマホによるカメラ撮影が広く普及した昨今、ある程度技術を持った素人も少なくありません。少しこだわろうと思えば、ネット検索で簡単にコツを知ることができてしまうためです。そのため、本当に一般レベルより頭ひとつ抜けた風景写真を撮ろうと考えるなら、素人には真似のしにくい、もうワンランク上の構図を意識してみるべきです。

・ありがちな構図の例

ありがちな構図としては、被写体を中心位置で捉える「日の丸構図」、画角の中に三角形を意識して撮る「三角構図」、主役となる絵をあえて対角線で分けた半分の領域のみに置く「対角線構図」、その他、被写体を中心からずらして撮る手法などが代表的でしょう。

これらは一応名称までつけられているものの、初心者向け解説サイトなどでも多く紹介されています。ちょっと意識するだけで、比較的手軽に実践できるためです。確かに効果的な手法ではありますが、プロ志向がワンランク上の風景写真を目指す際には、これだけだと少し物足りない印象かもしれません。

・日の丸構図+対角線構図で印象的に

前述の手法それぞれは、比較的ありふれた構図となっています。ですが、2つ合わせて取り入れてみると、結構効果的です。「日の丸構図+対角線構図」は、メインの被写体を日の丸構図で中心に配置して、さらに背景に対角線ラインを意識するといった合わせ技です。斜めのラインが被写体に物語性を持たせ、ドラマチックな1枚に感じさせます。

・複数の対象に役割を持たせる

写真に写る対象は、ひとつに限りません。複数になる場合も、もちろんあるでしょう。特に風景であれば、自然界や街中はあらゆるもので溢れ返っているので、にぎやかになりやすいです。そんな状況を活かした構図が、このテクニックです。

具体的には、被写体それぞれに主役・脇役・背景などの役を設定してみてください。そうすることで、主役をメインとしたひとつの世界観が成り立ちます。たとえば、花を主役に、その匂いを嗅ぐ犬を脇役に、そして公園の様子を背景にする……といった具合。配役は、あなた次第です。

・黄金分割点

構図には、いわゆる黄金比というものが存在します。本格的な1枚を目指すなら、ぜひそんな専門的な構図作りにもこだわってみてはいかがでしょう。黄金分割点の考え方としては、対角線を2本引き、さらに線と角の接点から、対角線と90度で交わる直角な線を4本引き、合計6本の線で分割する形です。そして、この分割点上に写真の核となる対象を置くと、まさに黄金比といえる、まとまりや美しさが生まれます。文字による説明だけでは分かりにくいかもしれないので、これについては「黄金分割点」でネット検索してみてください。図で表してくれているところも、見つかるかもしれません。

・まとめ

風景写真は、手軽だからこそワンランク上の領域を目指すのが難しい撮影ジャンルでもあります。近年は簡単なテクニック程度ならネット上で紹介されていることも少なくないため、多少こだわったところで、一般レベルと差をつけられない場合もあります。そんなときは、これらのような中~上級向けの手法を取り入れてみてはいかがでしょうか。無難な写真を卒業して、それこそ堂々と「カメラマン」が名乗れるような1枚も目指せるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です