マクロレンズで魅せる! 簡単なようで奥が深い幻想の世界

マクロと聞くと、カメラマンに限らず、多くの人が馴染みある機能に感じるかもしれません。一眼レフ、さらにはデジカメやスマホのカメラ機能などにもモードのひとつとして標準的に搭載されていることが多いためです。モードを切り替えるだけで、簡単にぼかしが大きく作れ、初心者や素人でも味わいある1枚が目指せます。

ですが、だからといって「マクロ=初心者向け」かといえばそうでもありません。同じマクロでも、レンズのレベル次第で質感は大きく変わります。そして撮り方の工夫でも、仕上がりに違いがでてきます。基本的であり、それでいて奥が深いマクロレンズ撮影のポイントやテクニックについて、知っていきましょう。

・ピント合わせが大切

マクロは、通常のレンズ以上に大きなぼかし領域が作りやすいです。ですがこの特徴は、メリットばかりでもありません。ぼかしが深いからこその注意点も伴います。それこそが、ピントについてです。周囲が大きくぼけている中、被写体にしっかりピントが合っていてこそ、初めて主役の際立った印象的な1枚に仕上がります。その点、被写体にピントが合っていないと、全体がぼんやりとした芯のない写真になってしまいます。

ここで役立ってくるのが、マクロレンズの撮影距離範囲設定。ついているものとついていないものがあるのですが、もし使用できるようであれば、被写体との間隔に合わせて調整してください。主には「o.3m~0.5m・0.5m~」のような切り替えがついています。撮影シーンに適した設定ができれば、オートフォーカスの精度が高まり、ピントがしっかり合いやすくなります。

・微妙なぼけ加減を演出するなら

さて、写真撮影においてピント合わせが重要とはいえ、完全な写真ばかりが正解というわけでもありません。こと中級者以上にもなってくると、あえてピントをずらして独特の世界観を表現したい、そんな考えを持つ人も多いことでしょう。そんな場合は、オートフォーカスよりマニュアルフォーカスの方が効果的。マニュアルフォーカスの設定に切り替えて、ピントリングで最適なぼかしに近づけましょう。

マニュアルで理想のぼかしを表現するとなると、かなり高度な作業になってきます。なぜなら、ちょっとした操作のブレや、自分の体の揺れ程度でも簡単に狙ったぼかし領域から外れてしまうためです。ぼけ加減の大きいマクロレンズとなれば、その影響は通常レンズ以上に顕著です。

この問題をカバーする上では、一脚がおすすめです。カメラを固定するためなら三脚で良いのでは? とも思えるかもしれませんが、マクロ撮影は被写体にぐっと踏み込んで撮る撮影なので、固定しつつも比較的自由に動ける一脚の方が扱いやすいのです。コンパクトなものなら、低い視点の植物や昆虫なども狙いやすく、まさにマクロ写真向けといった感じです。

・マクロの醍醐味! 最大のぼかしで幻想の世界を作る

せっかくマクロレンズで撮影するなら、ぜひ醍醐味であるぼかしを最大限に役立ててみてください。ぼかしの作り方は通常通り、F値を小さくするといったやり方。ただこの場合、少量の光でもしっかり反映されるので、シャッタースピードの調整には注意しましょう。比較的暗い環境で撮る、もしくはシャッタースピードを上げるなどして、理想のバランスを目指してください。モードを「絞り優先」にして、F値だけマニュアルで設定してシャッタスピードはオートで撮るといった方法なら、細かい調整に不慣れな人でもうまく撮りやすいです。

「マクロレンズ+絞り最大」ともなれば、まさに夢の中で見る世界のような柔らかく幻想的なニュアンスに近づけられます。その個性の強さは、写真でなくいち「マクロ写真」というジャンルに分類できるほど。写真、そして一眼レフの新たな領域に踏み込めることでしょう。

・まとめ

マクロ写真は、カメラのアレンジ撮影の中でも、比較的手軽な種類かもしれません。一眼レフやデジカメ、さらにはスマホのモードを切り替えるだけでも、簡単にできてしまいます。ですが、本格的な専用レンズを使って、さらに撮影方法にもこだわれば、手軽どころでない、それこそ見る者を引き込むような魅力的なマクロ写真も作れます。普通の撮影ではなかなか作れない質感を知ることで、カメラの楽しみもまた一層広がることでしょう。

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